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垣根涼介著『ワイルド・ソウル』

今年は、ブラジル移民政策が始まってから100年目にあたります。

だからと言うわけでも無いのですが、垣根涼介著『ワイルド・ソウル』を読みました。

国を挙げての棄民政策とも言われる、ブラジル移民における問題をモチーフにしたサスペンスもので、日系二世が当時の外務官僚に復讐を企てると言った内容でした。

大作の割に読みやすく、一気に読み終えました。

サスペンス小説を楽しみながら、移民政策問題に関心を寄せることが出来る内容になってました。

ただ、犯人側の人物像がしっかりと描かれてる一方で、官僚側の人間のことは単純にこきおろしてるだけで、どうしようもない腐ったヤツとしてほんの少ししか触れられてないのが残念でした。

当時の外務省が、何故こんな酷い政策を取るに至ったのか?

担当者の人物像にもスポットをあてて描かれてると、もっと奥の深いものになったと思います。

時代の流れに飲み込まれて本来国家が果たすべき役割を見失ってしまったのか、組織が腐りきってたからなのか・・・。

個人的には、先の大戦で負けたショックで当時の外務省の役人が自信を失っていて、そのことがあんな酷い政策を止められなかった原因の1つでは無いかと勝手に想像してます。

この本の最初の方を読みながら、小学校時代のクラスメイトを思い出しました。

彼の年の離れたお兄さんも、未来と夢を求めてブラジルに移民してました。

既に移民時代も終わりの頃だったので、小説に描かれてるような悲惨な状態では無かったとは思いますが・・・。

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