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アリ・ジャン著『母さん、ぼくは生きてます』

アリ・ジャン著『母さん、ぼくは生きてます』を読み終わりました。

戦乱のアフガニスタンから、命がけで日本にたどり着いた著者の体験談です。

男子が戦乱から家族を守る方法としては、武器を持って敵と対峙する方法と、一旦亡命して命を繋ぎながら勉強し、戦乱が落ち着いてから帰国して家族を助けるという方法がありますが、ジャン家では、上の兄2人が前者の道を歩み、アリさんは後者の道を選択したようです。

家族を置いての亡命は、どんなに辛かったことでしょう。

断腸の思いだったと思います。

この本に出会うまで、難民問題という言葉を聞いたことがあるだけで、難民だからといって、闇雲に受け入れるわけにも行かないし、何らかの基準を設けて、または国際基準に従って、その範囲内で受け入れるしか仕方ないよなぁ。

と漠然と思っているだけでした。

読み終えた後も、基本的にその考えは変わりませんが、この本を読んだ限りだと、アリ・ジャンさんのケースは難民と認定してもいいんじゃないかと思いました。

入国管理局サイドの言い分が書いてないので、なんとも言えませんが・・・。

なぜ認められないのでしょうか?

と思って、 Alijane アリ・ジャンさんの応援HPを除いてみたら、

「国側は2001年にアリジャンを難民と認定しなかったことは間違っていたと認めました!」

と書いてありました。

良かったですね。

でも、けっきょく何故間違ったのかが検証されてないと、国側というやつは、また同じ間違いを仕出かしそうです。

さらに、「難民と認定するか、在留特別許可を認めるか改めて調査する」

とも書かれてました。

間違いを認めたのなら、とっとと難民と認めればいいのに、何を調査するんでしょうか?

良く解りませんが、それでも支援者の方々の努力のお陰で、この本が書かれた頃よりは前進したようです。

アリ・ジャンさんの、医者になって祖国のために尽くしたいという夢がかなうことと、祖国に残られているご家族がご無事でおられることを祈るばかりです。

収容されてる外国人から「牢屋」と呼ばれている「東日本入国管理センター」で過ごされた7ヶ月間の体験を読んで、自由と希望を失った人間の悲惨さがひしひしと伝わって来ました。

自分の国のやってることなのに知らないことってけっこうあるんだな。

ということを改めて知らされました。

日本は、他の先進諸国と比べて、難民の受け入れ数が極端に少ないと聞いたことがあります。

このままだと、いざ日本沈没でも起きた日には、誰も我々を受け入れてくれないでしょう。

ただ、アメリカやオーストラリアなどは、そもそも、「飢饉や政治の混乱から祖国に居られなくなった難民たちが先住民族を侵略して作った国」と言えなくも無いなので、一概に比較できませんが・・・。

母さん、ぼくは生きてます Book 母さん、ぼくは生きてます

著者:アリー・ジャン
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