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男子デビュー

「The Way We Were」シリーズ第9話は、小1の頃のお話です。

私が住んでいた団地では、幼稚園の頃は男女一緒に遊んでいるのですが、小学校に上がると、男子は男子、女子は女子で別れて遊ぶようになります。

男子には、5年か6年にリーダー的存在のガキ大将がいて、野球やサッカー、ろくむしや秘密基地などの遊びを教えてもらいます。

私は幼稚園までは、2歳上の姉について、姉の友人たちと遊んでもらってたんですが、小学校入学とともに男子デビューをすることになりました。

2786569250_1 初日は、5年生のガキ大将が迎えに来てくれたと思います。

その日は、広場で野球をやるからということで、父に買ってもらったグローブと木のバットを持って、ガキ大将について行きました。

軽くキャッチボールをしたまでは良かったんですが、いよいよバッティングをやらせてもらうときが来ました。

最初に、同級生のけいちゃんが打席に入りました。

いきなり初球からバットにあたり、5球ばかり投げてもらった球をことごとく前に飛ばしました。

上級生たちは、初めてなのにバットに当てた事に驚き、賞賛の声を上げました。

次は私です。

「よし、けいちゃんよりもっと遠くへ飛ばすぞ!」

と意気込んで打席に入ったんですが、バットを振るどころか、

怖いんです。

上級生が上手投げで投げてくるボールが・・・。

怖くて、目をつぶって身体が勝手に逃げてしまうんです。

ピッチャーが少し前から軽めに投げてくれました。

今度は逃げることもなく、バットも振れたんですが、どうしても目をつぶってしまうんです。

ピッチャーは投げるたびに前に来て、とうとうトスバッティングのように下から投げてくれてようやく目を開けてバットを振ることができました。

2786174335_1 でも、バットには当たりません。

何度振っても当たらないんです。

「こんなビビリ初めて見たでよ。」

心無い上級生のヤジが飛びます。

でも、腹も立ちません。

自分でも、自分がビビリだという事を初めて知ったショックが大き過ぎて・・・。

ついこの前までは、野山を駆け回ったり、メンコや独楽回しなどは、私が率先してけいちゃんを引っ張ってやっていた立場でしたから・・・。

それから2~3日は、野球に誘われて行ってたんですが、私が打席に入るときだけ、下手投げで投げられ、しかもろくにバットに当たらない屈辱に耐えかねて、4日目くらいからは遊びに行かなくなりました。

その後、4年生で阪神タイガースに惹かれるまでは、大の野球嫌いになってしまいます。

男子の輪の中で遊べないということは、ずっと楽しみにしていた秘密基地にも連れて行ってもらえないということで、そのことが一番残念でした。

そうして、学校へは行っても、日曜日などは外に出るのが嫌で、2年間に渡るサンデー引きこもり生活が続くことになります。

間もなく、2つ下の弟が幼稚園生の癖に、持ち前の社交性と運動神経を活かして異例の早さで男子デビューを果たし、野球でヒットを打った話や、秘密基地に行った話を聞かされると、私はいじけて、ますますサンデー引きこもりをエスカレートさせて行きます。

その分、学校でのやんちゃぶりは留まるところを知りませんでした。

3年生になり、校区内を自転車で乗り回せるようになると、クラスの同級生のところに出かけて行って、遊ぶようになりました。

そういう訳で、私は、団地の男子の顔と名前をほとんど思い出せません。。。

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