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最初は「可愛そう」と思ってしまった。

「The Way We Were」シリーズ第3話は、小学1年生の頃のお話です。

小学校まで子供の足で20分くらいの所に住んでました。

往きはもちろん、正規の通学路を通って学校まで行っていたのですが、帰りは、道草を重ねた末に見出した、お気に入りの裏道を通って1時間くらいかけて帰ることがほとんどでした。

この裏道は、田んぼのあぜ道を通ったり、小川を飛び石を飛んで渡ったり、小高い丘を越えたりと、悪ガキどもにはたまらない魅力のあるルートでした。

976165563 ある日、裏道から帰っていると、悪ガキ1号が言いました。

「この先に、お化けを飼っとる家があるんど! 行ってみようで!」

悪ガキ1号に連れられて、あぜ道から少し山の方に向かっている砂利道を進んだところに大きな古ぼけた農家がありました。

庭に誰もいないことを確認し、恐る恐る家の裏に回ると、そこには古びた蔵がありました。

悪ガキ1号が声を潜めて蔵に向かって呼びかけました。

「お~い。」

そのときです!

蔵に開けられた小さな窓から突然、何者かが顔をのぞかせ、窓にはめられた鉄格子を両手で掴みながら、

「うぉ~!、うぉ~!」

と何か叫び始めたのです。

私は、心臓が止まりそうになりながら、他の悪ガキたちと全力疾走でその場から走り去りました。

思えばそれが、障害を持っている方の存在を意識した最初の出来事でした。

ぼさぼさの髪でよだれを垂らしながら、鉄格子を掴んで叫んでいる男の人の顔がしばらく頭から離れませんでした。

目だけが異様にギラついていたのが印象的でした。

家に帰って落ち着いた頃、なぜか自分のやったことに胸が痛みました。

次の日学校に行って悪ガキどもに出会っても、誰も昨日の話はしませんでした。

そして、その日からしばらくは、誰からともなく正規の通学路を帰るようになりました。

みんな口には出しませんでしたが、同じように罪悪感と同情が入り混じった、それまでに経験したことのないような気持ちになっていたと思います。

さて、今の世の中、昔の日本は良かったというような、過去を懐かしむ声が目立つようになった気がしますが、どうでしょう?

確かに悪くなった面も多々ありますが、反面良くなった面もあります。

障害の種類にもよりますし、まだまだ全然満足してる訳ではありませんが、障害を抱える者にとって、少なくとも40年前よりはましになってると思います。

先人の方々の努力の賜物でしょう。

少なくとも私は、40年前の社会で今の病気を抱えていたらと想像するとゾッとします。

福祉サービスや雇用に関することもさることながら、例えば、当時はネットもコンビニも無かったのですから。

この2つにも功と罪があるでしょうが、私は功の面を思い切り享受させて頂いてます。

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